NXPowerLite 導入事例

パナソニック株式会社 エナジー社 様

「2009年は厳しい経営環境の中、新規のIT投資が 抑制される中、NXPowerLite 3,000ライセンスの導入は、 年間1,600万円以上のコスト削減が見込めたため、 数少ない新規投資として承認されました。」 パナソニック株式会社 エナジー社 太田 昌寿氏 パナソニック株式会社 コーポレート情報システム社 岡野 亜希氏

パナソニック株式会社 エナジー社(旧 松下電池工業 [※] )では、セキュリティ向上とコスト削減を図ってNXPowerLiteを全社導入した。

パナソニック株式会社 エナジー社 情報企画グループ 太田昌寿氏(写真中央左)、パナソニック株式会社 コーポレート情報システム社 岡野亜希氏(写真中央右)に導入の経緯や効果について、詳しく聞いた。
(左端は弊社社長 高山、右端は弊社X-ディビジョン 菅沼)

※ パナソニック(旧 松下電器)グループは、2008年にグループ会社を統合再編し、社内カンパニー制に移行しました。この事例で取材に応じていただいているのは、それら社内カンパニーの一つ、「パナソニック株式会社 エナジー社」です。この事例においては「エナジー社」と表記いたします。


目次

  1. エナジー社の事業概要
  2. ファイルサーバ容量が足りない。それにも関わらずHDD追加をしない理由
  3. NXPowerLiteが選ばれた理由とは
  4. 新規投資は凍結。なぜ、 NXPowerLiteは特例で認められたのか
  5. 全社展開と今後の展開
  6. ユニークなソフトに今後も期待

エナジー社の事業概要

— エナジー社の事業概要を教えてください。

エナジー社は、パナソニックグループの中でエナジー事業を担当している社内カンパニーです。社員数は約2,200人で、拠点は国内に5箇所、海外に 17箇所あります。市販されている乾電池・充電式電池から、産業用のリチウムイオン電池など様々な電池の研究開発、製造、販売を行っています。今後はパナソニックグループとして注力するエナジーシステム事業の中で全社の成長を牽引する役割を担っています。

また、エナジー社は2009年3月にISO27001/ISMSを取得し、リスクアセスメントの実施やセキュリティレベルの決定、システム運用など情報セキュリティマネジメントに積極的に取り組んでいます。


※学校団体の方を対象とした電池教室の際に使われるPowerPoint資料。
写真や画像が多く使われたファイルが多用される。

ファイルサーバ容量が足りない。それにも関わらずHDD追加をしない理由

— 具体的には、どのような情報セキュリティマネジメントを行っていますか。

情報セキュリティの取り組みを始める中で、電子ファイルが全社サーバ、部門サーバ、個人のPCなどに散在していました。情報資産の有効活用という面、情報資産のセキュリティ確保という面から情報資産の一元管理を進めることにしました。

そのため、部門サーバを撤廃した上で、電子ファイルを個人PCに保存することを禁止し、原則的に全てのファイルを全社ファイルサーバに保存する方針を取り、情報を集約させています。

— 全てのファイルを全社ファイルサーバに集約する上での課題はありましたか。

ファイルサーバ容量が毎年約3TB増加しており、当初予定していたディスクを3年間で使い果たしてしまいそうでした。

ファイルサーバは、部門ごとに使用容量を割り当てた上、定期的に部門から必要な容量を申請してもらっています。

情報企画グループとしては、できるだけ容量を節約するよう促しているのですが、部門からの申請される容量は毎年大幅に増え続け、既存のサーバ構成で使用できる容量の上限に達し、空き領域がわずかとなっていたため、容量不足を解消する必要が出てきました。

— 容量不足解消のためにどのような解決策を考えたのでしょうか。

サーバを再構築し、HDDを増強し空き領域を「増やす」ことも当然考えましたが、保存されるファイルの容量を「減らす」ことを最重要の課題と設定して取り組むことを決めました。

— 単純に考えると、HDDを増強する方が簡単のように思えるのですが、「ファイルの容量を減らす」方法にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

確かに、HDDを増強する方法は楽ですが、闇雲にHDDを増やして、空き領域を一定に保ち続けることは、将来に渡って、多大なコストが掛かり続けます。また、それ以上に重要なことは、ファイルサーバの巨大化によって、引き起こされるセキュリティの問題です。

— セキュリティの問題とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。


“「ファイルサーバの巨大化は、管理が行き届かなくなる可能性が高まり、セキュリティリスクを生み出します。」太田 昌寿氏”

「管理ができなくなる」という問題があります。

申請された分だけの容量を割り当てていると、個々の社員はファイルサーバに必要以上に重いファイルや重複ファイルなどを溜めていきます。このような整理されていないファイルが無制限に増え続けると、徐々に見えないところにファイルが存在するようになり、結果的に管理ができなくなります。つまり、この統制の取れない状況に陥ることが最もセキュリティリスクが高いと言えます。

また、重いファイルが増えることで、「サーバへの接続時間が長くなるリスク」もあります。

重いファイルがサーバ内に存在することで、ファイルの検索自体に時間が掛かります。また、ファイルのダウンロード時間も長くなります。

このように、内部ネットワークにアクセスする時間が長引くとセキュリティリスクが増加します。例えば、海外やモバイル接続など回線の細い環境下で、ダウンロード中にノートPCを盗難され、内部ネットワークに侵入されるなどのことが考えられるからです。


NXPowerLiteが選ばれた理由とは

— セキュリティリスクを考え、ファイルの容量を削減する方法を考えた経緯はよく分かりました。結果的にNXPowerLiteを導入されたとのことですが、NXPowerLiteを知ったきっかけは何でしたか?

課題意識を持っていた2009年5月ごろ、2方面からほぼ同時にNXPowerLiteを知りました。一方は大手SIerさんからの情報です。もう一方は現場からあがってきた「NXPowerLiteを導入したい」という要望です。

そこで情報システム部門内で使い勝手や圧縮率を検証したところ、良い感触を得られました。

— 他の製品と比較しましたか?

はい。調査したところ、大きく分けて「デスクトップで圧縮する」方式と、「サーバもしくはアプライアンス製品が透過的に圧縮する」方式があることがわかりました。NXPowerLite デスクトップエディションは前者にあたります。後者はアプライアンス製品のStorWizeという製品を候補として挙げ、2製品の比較をしました。

— どのような点を検討しましたか?

2つの要件に基づいて検討を行いました。
ひとつは、
「圧縮対象ファイルを選択することで意識付けができること」
もうひとつは、
「デスクトップで実行できること」です。

— なぜ、「圧縮対象ファイルを選択することで意識付けができること」を考えたのでしょうか。

現場社員にセキュリティやコストに対する意識を持ってもらうことが必要です。そのためには、各自で圧縮するファイルを選択することが必要です。また、全てのファイルを一括して圧縮してしまうことは、元データに戻す保証が難しいことからも選択が難しいと判断しました。

— 「デスクトップで実行できること」についてはいかがでしょうか。

ファイルサーバは全社の中央データセンターに設置しており、他の事業場と共用しています。そのため、アプライアンス製品を置くのは難しく、クライアントPCにインストールする方式が現実的と判断しました。これらの点において、NXPowerLite デスクトップエディションが要件に合致していました。


新規投資は凍結。なぜ、 NXPowerLiteは特例で認められたのか

— NXPowerLiteの導入までには、どのような経緯があったのでしょうか。

以前は、サーバ容量を確保するためにファイルを手動で削除していましたが、手間の割に効果はほとんど得られませんでした。

そこでNXPowerLiteを使ったファイル容量の削減方法を考えました。まずは実際の圧縮効果を測定するため、2009年10月にいくつかの部署で試験的な導入を行いました。圧縮効果を測定したところ、ファイル容量を大幅に削減できました。また、操作が非常に簡単なことも、各部署の情報セキュリティ担当者から高く評価されました。

圧縮効果が高いこと、簡単な操作であることから、NXPowerLiteを使うユーザを増やすメリットは大きいと判断し、全社展開を検討しました。

— 全社展開にあたってのボトルネックはなかったのでしょうか。

予算の問題がありました。2009年は厳しい経営環境であったため、新規の投資は認められるのが難しい状況でした。

— それをどのように解決しましたか?

コスト削減効果(費用対効果)の高さが説得材料となり、数少ない新規投資として3000ライセンスの購入が認められました。具体的には、

「ファイルサーバ容量の削減によるコスト削減」
「大量購入による購買価格の低減」
の2点が訴求ポイントとなりました。


“ 「以前より、NXPowerLite導入をユーザから要望されていました」岡野 亜希氏”

— 「ファイルサーバ容量の削減によるコスト削減」について教えてください。

NXPowerLiteを使用することで、ハードディスク追加を抑制しながら、ファイルサーバの使用容量を減らすことができます。試算したところエナジー社で使用することにより、4TBのサーバ容量が削減できる効果が期待できました。1GBあたりの費用は年間で4,000〜5,000円、つまり 4TBでは1,600〜2,000万円ですので、十分な費用対効果です。

— 「大量購入による購買価格の低減」についてはいかがでしょうか。

元々NXPowerLiteにはボリュームライセンスがあります。さらに、パナソニックグループ全体の購買システム(MRO)に NXPowerLiteを登録することでさらに購買価格を抑えることができ、費用対効果が現れやすくなりました。MROに登録された製品はグループ全体で購買できるため、エナジー社以外にも容易に購買されることが期待できます。

今回、MROにはNXPowerLiteがソフトウェアとして初めて登録されましたが、各部署の情報セキュリティ担当者から強く推薦してもらうことで実現できました。


全社展開と今後の展開

— 現在エナジー社においてどのように全社展開していますか?

方法として次のとおりです。

(1) イントラネットから自由にダウンロードできる各PCへの一斉配布・強制インストールはしていません。逆に、各部署がNXPowerLiteを求めていて、自発的にインストールしています。

(2) ファイルをダウンロードし、ダブルクリックするだけでインストールされ、即座に使い始められる自己解凍、自動実行、自己消滅型の圧縮ファイルに独自にまとめました。こうすることで利用者はシリアル番号を知る必要も、知るタイミングもなくなります。

— 今後の展開を教えてください。

全社展開の仕方はシンプルにできましたので、今後個別PCへのインストール状況と、ファイルサーバの使用状況の定期確認を行い、施策の効果と検証をしていきたいと思います。


ユニークなソフトに今後も期待

— エナジー社の取り組みを周囲に紹介していますか?

エナジー社も含め、パナソニックの主要カンパニーのインフラ担当が集まる場で、テスト展開部署でのこれまでの検証結果、現在の取り組み、今後の計画などを何度か紹介しています。

— 反応はいかがですか?

どこの会社も同じように「ファイルサーバ容量の不足」という問題を抱えています。そのため、エナジー社の取り組みに関心を持ってもらっています。

他の会社も使うメリットが十分と思います。ファイルサーバに保管された電子データを手動で整理することは現実的に不可能ですし、仮に手動で行った場合の人件費は途方もない金額になってしまいます。費用対効果が高いことが明確なNXPowerLiteを使う意味は大きいと思います。

— 最後に、オーシャンブリッジへのメッセージをお願いします。

NXPowerLiteは非常に面白いソフトで、色々なところに薦められるソフトです。まだエナジー社内での全社展開を始めたばかりですが、更に様々な機能を追加して頂ければ、グループ全体としても使いやすくなると思います。

お忙しい中、ありがとうございました。


  • パナソニック株式会社 エナジー社のWebサイト
  • 取材日時 2010年5月(文中の組織・数値に関するものは全て取材時時点です)
  • 取材制作:カスタマワイズ

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