画像を含んだOfficeファイルは、通常、必要以上にファイルサイズが重くなっているものです。そのようなファイルをNXPowerLiteで「最適化」すれば、見た目には変わらないのに、ファイルサイズを劇的に軽量化できます。
NXPowerLiteは、Officeファイル内を自動的に解析して、貼り付けられている画像(画面キャプチャ、デジカメの写真等)や、他のアプリケーションで作成されて埋め込まれたオブジェクト(Excelの表・グラフ等)を、それぞれに適したデータ形式や解像度で「最適化」することで、ファイルサイズを圧縮します。それにより、Officeファイルは、表示・印刷品質を損なうことなく、最大限に軽量化されるのです。
そして、最適化された後のファイルも、圧縮前の形式のまま、つまり、拡張子はそのまま(ppt、doc、xls等)ですので、解凍ソフトなども必要とせず、これまで通りPowerPoint、Word、Excel等でそのまま開いて自由に編集できます。
「NXPowerLiteファイルサーバエディション」はディスクを増強することなく、空き容量を増やし、バックアップ時間を短縮することが可能です。ファイルサーバやストレージの有効活用とコスト削減を実現します。
NXPowerLiteは以下の方法でファイルを最適化します。
PowerPoint、Word、Excel:
JPEG:
NXPowerLiteは、サーバ上でファイルの最適化を行い、巨大化したファイルを圧縮して空き容量を増加します。「シミュレーション」と「最適化」の2通りのモードでの実行が可能です。
シミュレーションモードでは、最適化対象フォルダ内のファイルを解析し、現在の使用容量の計測及び圧縮による削減容量のシミュレーションを行います。このモードでは、メモリ上でファイルの最適化を行いますが、原本ファイルと最適化済みファイルのサイズの差異を記録した後は最適化済みファイルは削除されるので、原本ファイルは上書きされません。シミュレーションモードの実行完了後に、現在の使用容量の計測及び圧縮による削減容量のシミュレーション結果を詳細レポートとして生成します。「シミュレーション」モードでは、原本ファイルの修正、削除、上書きは一切行いません。
最適化モードは、シミュレーションモードとほぼ同様に動作しますが、違いとして最適化対象フォルダ内のファイルが最適化済みファイルに上書きされます。また、実際に削減できたディスク容量についての詳細レポートを生成します。
ジョブを開始すると、対象フォルダ内をスキャンしてOfficeファイルおよびJPEGファイルを抽出し、最適化対象ファイルのリストを作成します。最適化対象ファイルとは最適化対象の条件(対象フォルダ、ファイルの種類、ファイルの最終アクセス日時や最終更新日時など)と一致しているファイルを指します。最適化対象ファイルのリスト作成後に対象フォルダに追加されたファイルまたはフォルダはジョブの実行対象に含まれません。再度、別のジョブで実行する必要があります。
リスト作成完了後に、「シミュレーション」または「最適化」のいずれかを行います。PowerPoint、Word、 Excel、JPEGの順でファイルは処理され、対象フォルダ内のすべてのファイルを処理した後にジョブは完了します。ジョブの完了後、NXPowerLiteは削減できるディスク容量(シミュレーションモード実行時)または実際に削減できたディスク容量(最適化モード実行時)、いずれかの詳細レポートを生成します。
NXPowerLiteファイルサーバエディションの対応OSは、以下になります。
NXPowerLiteファイルサーバエディションは、最適化の対象ファイルが保存されているサーバと同じサーバ上にインストールすると、パフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。しかし、上記の動作環境であれば同じネットワーク上のWindowsマシンへインストールすることも可能です。
ソフトウェアをインストールする際は、ローカルマシンの管理者権限が必要となります。ソフトウェアをダウンロードしたら、.msiファイルをダブルクリックして、インストールウィザードに従いインストールを完了してください。インストール完了後、デスクトップ上のショートカットまたはWindowsのスタートメニューからNXPowerLiteファイルサーバエディションにアクセスするとダッシュボードが表示されます。
NXPowerLiteは「NXPowerLite File Server」というサービス名でサービスをインストールし、ローカルシステムアカウントで実行するように初期設定されています。ネットワーク上のデータにアクセスするには、そのサーバやフォルダへの読み取り/書き込み権限をもつユーザアカウントでサービスを実行できるように設定する必要があります。設定方法は以下のとおりです。
NXPowerLiteサービスの設定
NXPowerLiteを使用するには、まずはじめに対象フォルダでシミュレーション/最適化したいファイルの保存場所を指定します。NXPowerLiteでは、最適化実行後でも見た目の画質にほとんど影響なくファイルを圧縮し、ディスク容量の大幅な削減が実現できるよう、圧縮条件の初期値が設定されています。
対象フォルダ設定方法:
注意: 「最適化」モードはNXPowerLiteを購入し、シリアルナンバーを登録したお客様のみご利用になれます(詳細は、評価およびシリアルナンバーの登録)を参照してください。
インストール直後は、「最適化」モードはご利用になれません。シミュレーションモードのみを実行することができ、最適化済ファイルでの上書きを行うことができません。「最適化」モードを有効にするには、製品版購入後に送られてくるシリアルナンバーを入力する必要があります。製品を購入するには、こちらへご連絡ください。
シリアルナンバーを入力するには、ダッシュボード上の[シリアルナンバーを入力]リンクをクリックします。ポップアップされたウィンドウでシリアルナンバーを入力し、[OK]ボタンをクリックします。シリアルナンバーが有効であれば、「NXPowerLiteファイルサーバエディションについて」のウィンドウが表示され、承認された登録情報の詳細が表示されます。
ダッシュボードはNXPowerLiteのステータスと設定の概要を表示するトップ画面となります。ダッシュボードを中心に、アプリケーション内のすべての設定画面にアクセスします。
ダッシュボードの左側にある[ジョブの設定]セクションでは、現在の設定の概要を表示するとともに、シミュレーション/最適化の実行に必要な設定を行うための画面にアクセスします。
右側にあるセクションでは、実行モードの選択、現在の実行状況の詳細表示とジョブの「開始」、「一時停止」、「停止」を行うことができます。
NXPowerLiteは、「シミュレーション」モード と「最適化」モードの2種類があります。「シミュレーション」モードを実行すると、ファイル自体は上書きせず、最適化によって削減できるディスク容量を表示します。「最適化」モードを実行すると、対象フォルダにあるファイルを最適化済みファイルで上書きし、サーバの空き容量を増やします。ダッシュボードの右側にある「モード」で実行したいモードに変更することができます。
「シミュレーション」モードは、最適化によって削減できるディスク容量をダッシュボード上に表示します。このモードでは、最適化の対象ファイルに対して修正や上書きなどの変更を加えることはありません。
シミュレーションモードを実行すると、NXPowerLiteはメモリ上でファイルの最適化を行いますが原本ファイルと最適化済みファイルのサイズの差異を記録した後は、最適化済みファイルは削除されるので、原本ファイルは上書きされません。シミュレーションモードの実行完了後に、削減できるディスク容量の詳細なレポートを生成します(詳細はレポートを参照してください)。
ダッシュボード上のモード選択セクション
「最適化」モードを実行すると、NXPowerLiteは原本ファイルを最適化後のファイルで上書きします。仕様上、不可逆圧縮を使用しておりますので、最適化の際にファイル内で圧縮された情報は失われ、元に戻すことは出来ません。最適化後に見た目の画質に影響なくファイルを圧縮できるよう初期値が設定されてはいますが、念の為「最適化」モード実行前にはバックアップを行ってください。
「最適化」モードを有効にするには、製品版購入後に送られてくるシリアルナンバーを入力する必要があります。詳細は評価およびシリアルナンバーの登録を参照してください。
「ステータス」では、NXPowerLiteの最適化実行の進行状況を表示し、ジョブの実行、停止、一時停止を行うことができます。
NXPowerLiteのインストール直後はこの画面は表示されません。対象フォルダ で設定すると表示されます。
設定が完了したら、[実行]ボタンをクリックしてジョブを開始します。ジョブが開始されると、[実行]ボタンは[一時停止]ボタンに変わります。[一時停止]ボタンをクリックすると実行中のジョブを一時停止します。停止した状態から再度ジョブを開始するには、[実行]ボタンをクリックしてください。
ジョブの実行中は、一時停止中であっても「スケジュール」の設定しか変更することができません。「対象フォルダ」「対象ファイル形式」「最適化設定」などの設定変更は、必ずジョブを停止してから行ってください。
[停止]ボタンをクリックすると、NXPowerLiteはその時点で処理しているファイルの最適化を完了してから停止します。停止後は、停止するまでに行った最適化の実行状況を詳細レポートとして生成します。生成されたレポートは、ダッシュボードの[前回の実行結果]セクションの[レポートを見る]をクリックして見ることができます。また、停止後はすべての設定変更を行うことができます。
ジョブの停止によりファイルを破損することはありません。最適化モードを実行していた場合、ジョブを停止してもそれまでに処理されたファイルは原本ファイルに戻ることはなく、最適化されたままの状態で保存されます。
ジョブを開始すると処理状況がバーで表示されます。バーの下には、最適化対象の全ファイル数と最適化済みのファイル数が表示されます。
アプリケーションの実行状況をメッセージとして表示します。以下が代表的なメッセージとなります。
ダッシュボードの「結果」セクションでは、現在実行中の実行内容または前回実行したジョブの結果のいずれかを表示します。
「削減容量」は、最適化モードを実行した際には、実際に削減できたディスク容量を表示し、シミュレーションモードでは削減可能なディスク容量を表示するなど、モードによって表示が異なります。
テーブル内には、削減できたディスク容量の詳細が表示され、ジョブが実行中の場合は、ファイルサイズがリアルタイムでテーブルに表示されます。
シミュレーションモードでは、削減可能なディスク容量がテーブルに表示されます。
対象フォルダを編集するには、ダッシュボードの「対象フォルダ」の右側にある[編集]リンクをクリックします。
最適化の実行対象となるドライブまたはフォルダを選択するウィンドウが開きます。
[フォルダの追加]ボタンをクリックすると、[フォルダの参照]ウィンドウが開くので、シミュレーション/最適化を実行するドライブまたはフォルダを選択します。
[フォルダの参照]ウィンドウでドライブまたはフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします。選択したフォルダパスが対象フォルダウィンドウに表示され、緑色のチェックマークが付きます。選択したフォルダパス内およびサブフォルダ内のファイルも最適化の対象に含まれます。
フォルダパスを追加した場合は、次のジョブで実行するリストとして作成されます。[OK]ボタンをクリックするまでは、対象リストは保存されません。
備考 1: 最適化の対象から除外しない限り、選択したフォルダパス内のすべてのサブフォルダに対して最適化が実行されます。詳細は、除外対象フォルダを参照してください。
備考 2: 設定されたフォルダパスを検索する際、NTFSのジャンクション機能でマウントされたボリュームやフォルダは検索対象となりません。
ローカルのドライブまたはフォルダと同様、ネットワーク上にあるフォルダも対象フォルダとしてリストに追加することができます。
注意: 割り当てられたネットワークドライブ(N:など)を経由して対象フォルダを追加する場合、ドライブ名はUNCパス(\\server\shareなど)に置き換わります。これは割り当てられたドライブ名はユーザごとに異なるため、当該ドライブにアクセスできない場合があるためです。
最適化対象のフォルダパスを追加した際、ある特定のサブフォルダを最適化の対象から除外することができます。例えば、Fドライブ(F:\)内のすべてのフォルダを対象フォルダと指定した際に、Fドライブ(F:\)内のF:\Marketingフォルダを最適化対象から除外するという設定が可能です。
除外するフォルダを指定するには、リストからフォルダパスを選択し、[除外フォルダの追加]ボタンをクリックします。[フォルダの参照]ウィンドウが開くと、リスト上で選択したフォルダパスのみが表示されます。
除外対象のフォルダパスを選択した後に、[OK]ボタンをクリックします。リスト上には、除外対象のフォルダパスが右に字下げされ、赤い×マークと共に関連するフォルダパスの下に表示されます。
注意: 除外対象フォルダパス内のファイルまたはサブフォルダに対しては、最適化が実行されません。
移動済みまたは削除済みのフォルダは対象フォルダのリスト上でグレイアウトされて表示されます。これは、指定したパスにフォルダが存在しないことを表します。
最適化対象のフォルダパスと除外対象のフォルダパスを選択し、[削除]ボタンをクリックすると、リストからフォルダパスが削除されます。選択したフォルダパス内に除外対象フォルダパスが含まれていた場合、フォルダパスを削除した際に自動的にすべての除外対象フォルダパスが削除されます。
[すべてを削除]ボタンをクリックすると、すべてのフォルダパスと除外フォルダパスをリスト上から削除します。
「ネットワーク上のフォルダにアクセスできない場合は、権限設定を確認してください。」というメッセージが最適化対象ウィンドウの下に表示される場合があります。
NXPowerLiteファイルサーバエディションがWindowsのローカルシステムアカウントで実行されている場合、ネットワーク上の対象フォルダにアクセスできていない可能性があります。これを解決するには、インストール後の設定を参照してください。
スケジュールを変更するには、「スケジュール」セクションの右側にある[編集]をクリックします。
スケジュールでは、ジョブを実行したい曜日・時間を設定できます。設定することにより、指定した時間に自動的にジョブを一時停止および再開することができます。また、NXPowerLiteの最適化処理は多くのリソースを必要とするため、コンピュータ処理が集中しない時間帯に最適化を実行するよう設定することができます。
初期設定では、平日も週末も含む[常に実行]が設定されています。この設定では、ジョブが完了するまで7日間、24時間連続して実行されます。この設定を変更しても、ウィンドウの下にある[規定値に戻す]をクリックすれば初期設定に戻ります。
スケジュールを変更するには、変更したい曜日の右側にある[編集]をクリックします。ウィンドウが開くので、その曜日のスケジュール時間帯を変更します。
時間帯を変更するウィンドウでは、その曜日にジョブを実行するかしないかを選択するラジオボタンがあります。
最適化処理を行う時間帯を、特定の曜日内で5つまで指定することができます。[任意の時間を追加する]をクリックして、時間帯を追加します。各時間帯の右側にある赤い十字マークをクリックすると設定から削除することができます。
設定した時間帯が重なっていた場合は、[OK]ボタンをクリックした際に統合されます。例えば、「02:00 から 04:00」と「03:00 から 09:00」の2つの時間帯を指定した場合、「02:00 から 09:00」に統合されます。
ある曜日と同じ設定を他の曜日へ設定することも可能です。適用したい範囲をウィンドウの下にあるドロップダウンリストから選択すると、他の曜日にも同じ設定内容が自動的にコピーされます。
例えば月曜日にスケジュールを設定した場合、ドロップダウンリストには[月曜日のみ]、[常に実行]、[平日のみ]が表示されます。[常に実行]を選択すると、[OK]ボタンクリック後にすべての曜日(月曜日から金曜日と土曜日・日曜日)に同じ設定がコピーされます。[平日のみ]を選択した場合は、平日(月曜日から金曜日)のみにコピーされます。
設定した曜日が土曜日または日曜日だった場合は、[平日のみ]ではなく [週末のみ]がドロップダウンリストに表示されます。
注意: 1週間の内、最低でも1日はスケジュールの設定が必要となります。1週間全く最適化を実行しないというスケジュールを設定することはできず、そのような設定をした場合、スケジュールウィンドウ上の[OK]ボタンは使用できなくなります。
ファイルの種類を編集するには、ダッシュボードの「対象ファイル形式」の右側にある[編集]リンクをクリックします。
NXPowerLiteが最適化可能なファイルは、Microsoft Office 97、2000、XP、2003、2007、2010で作成されたWord、Excel、PowerPoint形式のファイルおよびJPEG画像です。
「対象ファイル形式」ウィンドウでは、最適化の対象とするファイルの種類を設定します。初期設定では、「テンプレート」以外のすべてのファイルの種類が最適化の対象として選択されています。
ツリービューを拡大して、チェックボックスにチェックを付ける/外すことにより、最適化対象として各ファイルの種類を有効/無効を設定できます。
初期設定では、「読み取り専用」のファイルに対して最適化されないように設定されています。最適化の対象とするには、[読み取り専用ファイルを含む]にチェックを入れてください。
最適化設定
最適化設定を変更するには、ダッシュボードの「最適化設定」の右側にある[編集]リンクをクリックします。
「最適化設定」ウィンドウでは、OfficeファイルおよびJPEGファイルそれぞれの詳細な圧縮設定を変更することができます。
通常、ファイルサーバには定期的に編集されるファイルと閲覧のみされるファイルが存在します。その為、NXPowerLiteはファイルの最終更新日またはアクセス日時を条件にそれぞれ異なる設定をすることが可能です。
「基本設定」で設定した値は、「最適化設定」ウィンドウで設定した基準値(初期値では1カ月)よりも最終更新日またはアクセス日時が古いファイルに対して適用されます。
「基本設定」で設定した基準値よりも最終更新日またはアクセス日時が新しいファイルに対しては最適化が行われません。
「追加設定」 では更に詳細な条件を追加することができます。「最適化設定」ウィンドウで設定した基準値(初期値では15カ月)よりも最終更新日またはアクセス日時が古いファイルに対して適用することが可能です。ここでは、Officeアプリケーション上でトリミングされたことにより、ファイル内で表示されていない部分の画像を削除する設定が可能です。また、埋め込まれた文書を「図形化」する設定も可能です。「追加設定」 で条件を設定することによりファイル容量は大幅に減りますが、削除された画像データを復帰させることはできません。また、図形変換した埋め込み文書は再編集できなくなります。
[規定値に戻す]ボタンをクリックすると、追加設定を初期値に戻すことができます。基本設定の値を初期値に戻すには[基本設定の編集]をクリックし、「基本設定」ウィンドウ内の[初期値に戻す]ボタンを押してから[OK]ボタンをクリックしてください。
最適化対象のファイルの選定は「ファイルの更新日時」または「ファイルのアクセス日時」を基準にして決定します。
[ファイルの更新日時]を選択した場合、「基本設定」および「追加設定」での最適化対象のファイルの選定は、ファイルが最後に更新された日付、例えばユーザがファイルを編集した日付を基準にします。
[ファイルのアクセス日時]を選択した場合は、ファイルが最後にアクセスされた日付、例えばユーザが内容を閲覧するためにファイルを開いた日付を基準にします。
ファイルが開かれていなくてもWindowsのシステム上では「アクセス日時」が頻繁に更新されるため、NXPowerLiteは初期値の「更新日時」を選択することを推奨します。例えば、Windows エクスプローラのサムネイルを作成しただけでも「アクセス日時」が更新されます。
「基本設定」で条件を設定すると、指定した対象フォルダ内の条件に合致するファイルすべてに設定が適用されます。初期設定として、ファイルの更新日時が1か月前より古いファイルがシミュレーション/最適化の対象となります。
[初期値に戻す]ボタンをクリックすると、条件を初期設定に戻すことができます。
Officeファイル内の画像の圧縮を行う際、NXPowerLiteは画像をJPEG形式に変換する場合があります。 JPEG形式への変換を行う際、または元々JPEG形式だった画像を圧縮する際に、ここで設定した画質レベルが適用されます。画質レベルを低く設定して圧縮すれば、ファイルサイズをより小さくすることができますが、画像が粗くなる可能性があります。詳細はJPEG画質レベルの比較を参照してください。また、圧縮できるファイルサイズと見た目の画質のバランスを考慮した場合、設定を「7」にしておくことをお勧めします。
Officeファイルには、デジタルカメラで撮られた高解像度でサイズの大きな画像が貼り付けられていることが多々あります。NXPowerLiteは解像度を指定しての圧縮が可能で、フルカラー印刷したい場合や画像の品質を維持したい場合は1600 x 1200ピクセルに設定することをお薦めします。
JPEG画像の圧縮に関しては、初期設定の圧縮レベルで実行した場合、極端に画像が粗くなることはありません。NXPowerLiteは解像度を変更せずにJPEG画像を圧縮することが可能です。通常のデジタルカメラで撮られた画像ならば、画像に顕著な劣化が発生することもなく70%以上の圧縮率でファイルサイズを小さくすることも可能です。
モニタやプロジェクタ表示用に既に圧縮済みの画像が必要以上に劣化するのを防ぐため、サイズが1.5メガ以下のJPEG画像の圧縮は行いません。
EXIFメタデータ(カメラのモデルや設定情報など)は圧縮されず維持されたままになります。
このオプションでは、JPEG圧縮する際の画質を設定します。画質レベルを低く設定して圧縮すれば、より多くファイル容量を削減することができますが、画像が粗くなる可能性があります。詳細はJPEG画質レベルの比較を参照してください。また、削減できるファイル容量と見た目の画質のバランスを考慮した場合、設定を「8」にしておくことをお勧めします。
「追加設定」では、現在使用されていない日付の古いファイルを最適化対象にすることにより、より多くのディスク容量を削減することができます。ただし、最適化により削除された画像を復旧したり、図形変換された埋め込み文書を編集することはできません。
「追加設定」は、[次の期間より古いファイルに追加設定を適用する]にチェックが付いている場合に有効となります。また、「最適化設定」ウィンドウで設定した基準値(初期値では15カ月)よりも最終更新日またはアクセス日時が古いファイルに対してのみ適用されます。
注意:「追加設定」はMicrosoft Officeファイルのみに適用されます。JPEG画像ファイルにはトリミングされた画像や埋め込まれた文書などが含まれていないため、「追加設定」で設定した内容は適用されません。
このオプションをチェックすると、トリミングツールで調整された画像を検出し、トリミングされた部分のデータを削除します。これによりファイル容量は削減されますが、削除された画像データを復帰させることはできません
このオプションをチェックすると、ファイルに含まれるオブジェクト(Excelで作成されたグラフなど)は、すべて画像として処理されます。図形変換を行うと、ファイル容量は大幅に減りますが、図形変換した埋め込み文書は再編集できなくなります。
例えば、図表を含むExcelシートが埋め込まれたWord文書は、その図表をダブルクリックすることにより、Excel上で編集することができます。しかし、最適化によりファイル内の埋め込まれた文書は画像に変換されるので、再度図表をダブルクリックしても、Excelで編集することはできません。
NXPowerLiteはジョブの完了後に、詳細レポートを生成します。最新のレポートへのリンクは、ダッシュボードの「前回の実行結果」に表示されます。レポートはHTML形式で既定のウェブブラウザで開きます。
ダッシュボードの[レポート]ボタンをクリックして詳細レポート一覧を表示します。レポートウィンドウには、実行されたジョブがすべてリスト表示されます。カラムのヘッダをクリックするとレポートをソートすることができます。
リスト内のいずれかをダブルクリックすると、そのジョブの詳細レポートが既定のウェブブラウザで開きます。
ジョブの内容
このセクションでは、ジョブの実行結果の概要を表示します。表示される内容は以下のとおりです。
[ステータス]はジョブの実行結果を表示します。以下のいずれかを表示します。
この表は、ジョブの開始時と終了時のファイルの合計サイズがそれぞれ[最適化前]と[最適化後]のカラムに表示されます。
「シミュレーション」モードで実行した場合は、最適化後のファイルの予想サイズが[最適化後]のカラムに表示されます。
ここでは、問題が発生してジョブの実行が完了できなかった場合に表示されるエラーの詳細を表示します。
また、ジョブのステータスが「中断: アプリケーションエラー」だった場合にエラーの詳細が表示されます。
アクセス不可の対象フォルダ
ここでは、対象フォルダとして指定したフォルダパスのスキャンに失敗したフォルダパス名が表示されます。
「最適化可能ファイルの詳細」もレポート上に常に表示されます。大きく3つのセクションにわかれていて、それぞれ最適化対象ファイルの種類ごとに詳細を表示します。
最適化可能ファイルの詳細
「最適化不可ファイル」も常にレポート上に表示されます。NXPowerLiteが実行できなかった理由ごとに、ファイルのサイズを表示します。
実行できなかった理由は以下のとおりです。
最適化不可ファイルの詳細
最適化不可ファイル形式
「最適化不可ファイル形式」セクションは、対象フォルダ内に1つでも「対象ファイル形式」で設定されていない拡張子のファイルが含まれていた場合に表示されます。
NXPowerLiteはファイルの最適化を実行するかどうかを決定する際、まずはじめに対象ファイル形式で指定した拡張子以外の拡張子かどうかを確認します。上図は、「対象ファイル形式」で設定されていない拡張子のファイルを表示しています。
この一覧には、NXPowerLiteがもともと最適化できない拡張子(.wmv, .txt など)のファイルと、最適化できるが「対象ファイル形式」で設定されていない拡張子、の両方が表示されます。
解析不能ファイル
「解析不能ファイル」では、最適化可能なファイルの種類であるにも関わらず、実行中に問題が発生したため最適化に失敗したファイルの一覧が表示されます。もし問題が発生した場合には、こちらへお問い合わせください。
1つでも解析不能なファイルが存在した場合は、一覧に表示されます
「最適化設定」セクションでは、ジョブの設定概要を表示します。「最適化設定」と「ジョブの内容」を参照することにより、設定した条件とその条件で実際に削減できたディスク容量の結果を確認することができます。
Q: ファイルの最適化に時間がかかります。
最適化/シミュレーション処理完了にかかる時間は、指定した対象フォルダ内のファイルのサイズやNXPowerLiteがインストールされているマシンのスペックによって異なります。
Q: 最適化モードが使用できません。
インストール直後のNXPowerLiteファイルサーバエディションでは、最適化モードはご使用になれません。最適化モードを使用してファイルの圧縮を行うことはできず、シミュレーションモードのみご使用になれます。最適化モードを使用するには、評価およびシリアルナンバーの登録を参照してください。
Q: ディスク容量をどれくらい削減できますか。
ディスク容量をどのくらい削減できるかは、対象フォルダに含まれる最適化可能ファイル(OfficeファイルおよびJPEGファイル)の数により増減します。シミュレーションモードを実行すると、削減可能なディスク容量を表示することが可能です。詳細はレポートを参照してください。
Q: NXPowerLiteが実行しているタスクや発生したエラー情報はどこで確認できますか。
NXPowerLiteのサービスにエラーが発生した場合は、Windowsアプリケーションの「イベントログ」にログが残ります。復旧できない致命的なエラーが発生した際もログが残ります。エラーログでは、エラーの根本的な原因や解決方法などを参照することができます。
Q: パスに「\\?\」が表示されるのはなぜですか。
アクセスしようとしているフォルダのパス名が260文字以上だった場合、Windowsのバージョンによってはアクセスできない場合があるため、NXPowerLiteではパスに「\\?\」を表示します。「\\?\」が表示されたパスはWindowsのイベントログまたは最適化を実行した後に閲覧できる「レポート」の[エラーログ]、[アクセス不可の対象フォルダ]、[解析不能ファイル]で参照することができます。
Q: NXPowerLiteの実行中にダッシュボードを閉じても問題ないですか。
ジョブを実行している間にダッシュボードを閉じても問題ありません。NXPowerLiteはバックグラウンドでシミュレーションまたは最適化処理を行います。ダッシュボードを再度開くと、ステータスが更新された状態で表示します。現在実行しているジョブを停止するには、ダッシュボードのステータス内右側に表示される赤い[停止]ボタンをクリックしてください。
Q: NXPowerLiteのデータはサーバ上のどこに保存されますか?
NXPowerLiteは以下のフォルダに設定を保存します。
Q: NXPowerLiteを使用すると、CPU使用率は高くなりますか?
はい。NXPowerLiteはCPUやメモリなどのリソースを多く必要とするため、プロセッサがアイドル状態の時(夕方や週末など)にNXPowerLiteを実行させるようスケジュールで設定することをお勧めします。
Q: 日付(例:2010年6月22日)と時間を指定してジョブの開始を設定することはできますか?
できません。週ごとの設定のみしか行えず、日付と時間を指定してジョブの開始を設定することはできません。
Q: ネットワーク経由でファイルの最適化を行うことができません。
ネットワーク経由でのファイルの最適化を行うことができない理由についてはいくつか考えられますが、まずは以下を確認してください。
解決できない問題が発生した場合、NXPowerLiteは修復不可能なエラーと判断する場合があります。そのようになった場合は、別のジョブを開始する前に必ずNXPowerLiteを再起動してください。
NXPowerLiteを再起動する際には、以下の手順で行ってください。
上記の手順により、NXPowerLiteが再起動されファイルの最適化を行うことができます。 それでも問題が解決しない場合は、アプリケーションの再インストールを行ってください。または、弊社までお問い合わせください。
このマニュアルを参照しても問題が解決しない場合は、弊社までお問い合わせください。
![]() 圧縮前の画像 | ||
![]() JPEG画質:9 | ![]() JPEG画質:8 | ![]() JPEG画質:7 |
![]() JPEG画質:6 | ![]() JPEG画質:5 | ![]() JPEG画質:4 |
![]() JPEG画質:3 | ![]() JPEG画質:2 | ![]() JPEG画質:1 |
以下の表は、JPEG画質の各圧縮レベルで圧縮した際のファイルサイズと圧縮率の結果となります。結果は圧縮する画像によっても異なりますので、以下の情報はあくまで目安としてください。
以下の表は、元のファイルサイズと各圧縮レベルで圧縮したファイルサイズの表となっています。ご覧のとおり、JPEG画像に対して圧縮する際に推奨する初期値の「8」(Officeファイル内のJPEG画像に対しては「7」が推奨する値です)で圧縮したファイルは、原本ファイルの23%に圧縮されたにも関わらず表示や印刷には必要十分な画質となっています。
NXPowerLiteはNeuxpower Solutions Ltd.の商標です。.
Microsoft、Excel、PowerPoint、WindowsはMicrosoft Corporationの商標または登録商標です。